猫を飼っていらっしゃる方は非常に多いかと思いますが、旅行などで数日家を空ける事になったり、数日どうしてもお世話ができなかったりという事情が出てくる場合もあるのではないでしょうか。
そんな時に便利な存在となるのがペットホテルです。今回は愛猫をペットホテルに預ける際、ここを押さえておけば愛猫も飼い主の方も安心できるというポイントについてご紹介いたします。
1.ペットホテルの種類
愛猫を預けることのできるペットホテルですが、異なるいくつかの種類が存在しています。これまでペットホテル自体あまり一般的ではありませんでしたが、近年では利用者も増加傾向にあることから、それに伴って形態も幅が広がってきているのです。主な種類としては以下の3つとなります。
1-1.ペットサロンと併設しているホテル
シャンプーやトリミングなどの、ペットの体全体のケアをしてくれるペットサロンが同じ敷地内にあるタイプのペットホテルです。預かるところであるホテルと全身の毛やメンテナンスをしてくれるサロンがあることによって、総合的にペットの面倒を見てもらうことが可能という部分が特徴的です。
1-2.動物病院と併設しているホテル
検査や診察をしてくれる病院が同じ敷地内にあるタイプのペットホテルです。ホテルに預けられている期間に万が一病気に感染してしまった、体調が優れなくなってしまったとしても、すぐに処置をしてもらうことが可能です。飼い主の方にとっては非常に安心できるタイプではないでしょうか。
1-3.専門のペットホテル
サロンや病院の併設はないものの、ホテルとしてこだわり抜いた専門的なタイプとなります。人間のホテルと同様に、泊まることになるペットがリラックスして快適に過ごすことができるように凝らされている様々な配慮やサービスが特徴的です。優雅かつ贅沢に預かってもらうのであればおすすめです。
また、ホテルとして専門性が高いところだけでなく、猫専門のようにペットの種類ごとに専門性を高めているホテルも存在しています。
2.ペットホテルとペットシッターの違い
愛猫を預かってもらう手段としては、ペットホテルの他にもペットシッターというものもあることをご存知でしょうか?ベビーシッターをイメージしていただくとわかりやすいかと思います。どちらもメリット・デメリットが存在していますので、ご自身の状況や愛猫の向き不向きで選択すると良いかもしれません。
ペットホテルですと、普段過ごしている自宅ではない環境へ急に連れてこられることになるので、愛猫にとっては非常にストレスになるのと、他の動物との共同生活になるため、感染症や怪我のリスクがあります。ただし、24時間スタッフのいる環境で過ごすことが出来ますし、急病など急なトラブルが発生してしまった場合には、すぐに対応してもらえるといったメリットがあります。
一方でペットシッターの場合には、24時間対応するわけではないため、シッターの方がいない間が心配になってしまうというのと、自宅の鍵などをシッターの方に預けることになるため、セキュリティ面で不安が残ります。その代わり、普段どおりの自宅という慣れた環境で過ごすので、愛猫にとっては最もストレスのない環境となりますし、送迎であったり、食事であったりと、飼い主の方にかかる負担が少なくて済むというメリットがあります。
3.愛猫をペットホテルに預ける際のポイント
自分の代わりに大切な愛猫の面倒を見てもらうことになりますので、ここで安心してお願いするためのポイントを紹介しましょう。まず「動物取扱業の登録と掲示があるかどうか」です。これは良い悪いということではなく、ペットホテルとして必ずしなければならないことですので、万が一登録や掲示がされていなかった場合には、絶対に預けてしまうことがないようにしましょう。
そして第一に「清潔である」ということです。清潔でない環境で過ごすことによって感染症などの感染リスクが高まりますし、なにより清潔な環境を保つことの出来ないホテルに預けることは不安で仕方がありません。また猫は脱走してしまう可能性も高いので、しっかりと脱走防止策が施されているかどうかも重要なポイントです。
ホテルスタッフに関しても注目しましょう。ホテルの規模や預かっているペット数に対してスタッフが少ない場合は要注意です。少ないからといって必ずしも悪いわけではありませんが、やはり人手が足りないとどうしても対応が雑になったり、すべてのペットを平等に扱うことが難しかったりする可能性があります。充実したスタッフ数であれば、そうした心配もなくなるのではないでしょうか。
また、預けている期間中に、愛猫の様子などを定期的に教えてくれるようなところですと安心できます。愛猫がちゃんとご飯を食べたりゆっくりと出来ているのか、どうしても飼い主の方も気になってしまいますので、そうした配慮ができるホテルはポイントが高いです。
4.ペットホテルの注意点
猫によって性格は異なりますが、「他の動物と過ごすことにストレスを感じる」、「普段と環境が変化することがストレスとなる」という猫が比較的多いため、注意をしなければなりません。
さらに、普段食べている食事や、お気に入りのタオルやぬいぐるみを持参すると良いかもしれません。自宅や飼い主などの匂いが染み付いたアイテムがあることによって、環境が変わったことによるストレスを緩和する効果が期待できます。猫はデリケートな性格をしていますので、少しでも不安を和らげることができるように気を配るようにしましょう。
5.まとめ
猫の場合は犬よりも、他の動物と過ごすことや環境変化に対してストレスを感じやすい傾向があるため、その部分をしっかりとケアできる形でペットホテルに預けるようにしましょう。預けた後に元気がなくなってしまってから、飼い主の方との距離が離れてしまってからでは手遅れですので、今回ご紹介したポイントをしっかりと押さえて、いつ預けることになっても良いようにしてみてはいかがでしょうか。