お留守番のときでも寂しさを強く感じてしまうペットもいますが、そんな性格のペットをペットホテルに預けるとなった場合、飼い主の方からしても不安を感じてしまうかもしれません。そんな場合でも大切なペットのストレスを軽くしてあげることができる2つのポイントについてご説明いたします。
1.寂しがり屋のペットの特徴
犬や猫など、ペットとして飼うことのできる動物はたくさんいますが、性格は様々です。人間にも言えることですが、たとえば犬であれば、同じ犬であっても異なりますし同じ犬種であっても異なります。その中でも寂しがり屋の性格というのは比較的多く、普段一緒に過ごす中ではどこに行くにもついてきて、そばに寄り添ってくるなど可愛らしく思えます。しかし、一緒にいることが出来ない状況となると気をつけなければなりません。
寂しがり屋の性格をしたペットの場合、飼い主がそばにいなくなるというのは非常にストレスとなります。人間の子供であれば、姿を見失うと泣いてしまったり不安を感じながら探し回ったりもしますが、ペットの場合言葉を話すことが出来ませんので、そのかわりに行動で示します。
代表的な行動は「泣き続ける」と「食事をしなくなる」、この2つです。犬の場合ですと、飼い主の姿を見失うとワンワンと吠えるのではなく、遠吠えのように鳴きます。これは野生の頃に群れからはぐれてしまった際に行っていた習性で、寂しいときにする鳴き方でもあります。猫の場合には甘えるように鳴いたり大声で泣いたりもします。また、ストレスから食欲がなくなってしまい食事をしなくなることもあるのです。仕事から帰宅した際などにこうした行動を取るようでしたら、そのペットは寂しがり屋かもしれません。
2.ポイント①飼い主の匂いがついたものを用意する
ペットが寂しがり屋だったとしても、旅行などのためにどうしても預けなければならないという状況が出てきます。ペットホテルに預けるとなると、他のペットが居ることで余計にストレスを感じてしまい、寂しさに拍車がかかる可能性もあります。そこで、安心してペットホテルで過ごすことができるためのアイテムとして、「飼い主の匂いがついたものを用意する」ようにしましょう。
飼い主がそばにいないことがストレスであり寂しさの原因ですが、そんな中でも飼い主の匂いを感じることができるだけでも大きな違いがあるのです。猫や犬にとって匂いは重要な要素で、様々な情報を知るためのものであったり、安心感を得るためのものだったりもします。ペットホテルに預けられた際に感じる寂しさを、飼い主の匂いによって緩和させてあげましょう。
アイテムとしては服が最もおすすめです。飼い主の匂いがついているものであればおもちゃでもぬいぐるみでもなんでも大丈夫ですが、服の場合にはその上に乗って休んだり眠ったりすることができるのでより安心感を得ることができるというわけです。大好きな飼い主の匂いに包み込まれるようなイメージですので、身体が大きい子の場合には、毛布なんかも良いかもしれません。
3.ポイント②飼い主のいない環境に慣れさせておく
寂しがり屋のペットにとって、普段少しでもいなくなると寂しくなってしまう飼い主と離ればなれになることは最も辛いことです。ペットホテルに預けるということは、たとえ一泊であったとしてもペットをその状況に追いやることになってしまうわけですから、普段の生活の中で徐々に慣れさせておくことで、感じるストレスや不安を軽減させることが可能となるのではないでしょうか。
いきなりぶっつけ本番でペットホテルに預けてしまうのは乱暴ですので、まずは普段からお留守番をする時間を作るようにしましょう。ペットによって寂しさを感じる時間は様々ですので、ペットの様子を見ながらじわじわと留守番の時間を延ばしていくようなイメージです。
ここで大切なのは、仮に1時間の留守番をクリアしたからといってもペットが1時間の留守であれば大丈夫、というではないということです。あくまでも今回は問題なかっただけだと捉えるようにし、何度も試すようにすることで本当にその時間飼い主がいなくても大丈夫かどうかの正しい判断ができます。
しかし、元々寂しがり屋のペットを何度も一人にしてしまうことはあまりいいことではありません。「分離不安」などの精神病になってしまう事も考えられます。そのためペットの負担を考えながら、無理のない範囲で行うようにしましょう。
4.ホテルから帰ってきてからのケアを大切に
ペットホテルに預けた後のケアが最も重要と言えるでしょう。寂しがり屋のペットの場合には特にストレスを多く感じた状態になっているので、飼い主に対して不信感を持っている場合もあります。そのことが噛み付いたりするなどの行動に出ることもあります。また寂しさ故に、預けられている間に食事などを食べていない事もあったりします。そのため、しっかりとケアをすることが大切と考えられています。
ただし、あまり過保護にしてしまうとかえってより飼い主と離れることが出来ないようになってしまうので、必要以上には甘やかさないように注意しましょう。ペットの不安を解消することが目的ですので、顔や体をなでたり、だっこしてあげたりといったコミュニケーションをとることで徐々に距離を縮めていくことになります。
5.まとめ
基本的には寂しがり屋のペットをペットホテルに預けるということは避けるべきですが、どうしてもそうせざるをえない状況もあるかと思いますので、そんな時には今回ご紹介した2つのポイントを参考にしてみてはいかがでしょうか。ペットがホテルでリラックスして過ごすことができれば飼い主の方もとても安心できますので、お互いにとってベストな状態でいられるようにすることが大切です。